心理士は生涯学習が大切だとよく言われます。それはナゼなのでしょうか。
人々は毎日新しい1日を生きています。そう捉えると、毎日新しい悩みを抱えていくとも捉えられます。また、時代という大きな流れが、うねり変わる時、悩みだってうねり変化するでしょう。
変わりゆく心に対して、ある一時期の知識や技法だけで、相談に応じるというのは限界があるように感じます。悩みが新しくなる、だから心理士も柔軟に新しくなるなる。そういうサイクルが大切だと思います。それが誠実であることの1つだと私は思います。
さて、とかなんたか言いながら久々に専門家らしく研修にいって参りました。(日頃は、子育てや文献や文化に触れたりしながら自己研鑽?してるんです!)
臨床心理士会主催の研修会へ。所属の臨床心理士会は30周年の記念すべき年です。たくさん書籍も出しておられる 東畑開人 先生が講演してくださいました。
日本における心の支援について、これまでの30年の振り返りお話しくださいました。
日本の歴史的な背景をなぞらえながら、当時求められた心のケアと、そこから変わってきたこと、変わらず「つながり」が心に良いという信念、などお話しくださいました。
話が分かりやすく、おもしろく、そしてとても共感しやすかったです。おそらく多くの心理士が共感したのではないでしょうか、一際大きな拍手が送られていました。
たしかに、cocolo.onlineでも、「安心できるつながりは、心の傷を癒し、新たな気付きをもたらしたり、その関係の中で好奇心という名の生きる力が見つかったりする」という哲学のようなものを大切にしています。
まさに私自身も「つながり」の力を信じているのだなと、再確認できました。すると活力もじんわり湧いてきた感じがしました。
「つながり」の力は、まだ科学的には解明しきれないところなんですが、私自身は日日の臨床の中で実感し、確かにあると思いを強めています。
もちろん時には、つながりの力が暴力的に働くこともあるので、慎重に丁寧に「つながる」ことを大切にしていきたいです。
来談されるクライエントさんにも、「つながる」力をほんのり感じ取ってもらえると幸いです。
そうなるよう努めて、振る舞っていこうと、気が引き締まる1日でした☺️
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